後輩に牛丼屋で会う

後輩たちに牛丼屋で会った。

 

日曜の昼すぎに牛丼屋で飯を食っていたら、

ゾロゾロと高校の野球部の後輩達が入ってきたのだ。

後輩であることは彼らのカバンでわかる。

カバンには高校の名前が堂々と書いてあり、

中には野球帽をかぶっているものもいる。

間違いない。

 

ああ、先輩風を吹かしたい!!

 

しばらく、先輩らしい扱いを受けたことないので、ついつい思ってしまう。

転職してまだ1年少しなので、会社ではそういう感じにはならないし、

そもそもキャラがそういうのんじゃない。

どちらかといえば、下っ端顔で下っ端風が吹き荒れるのが常だ。

 

後輩たちは牛丼屋の店員に11人分の席が空くのを待て、と言われている。

そりゃそうだろうよ。

昼過ぎに牛丼屋11人はきついだろうよ。

荷物いっぱいの彼らは、他のおっさん客連中に、

おい、お前ら邪魔だぞ!という目で見られている。

 

ああ!!そんな中、キラキラな目をして君たちを見つめている俺に気付いてほしい。

 

などと思うが、彼らは全く純真な瞳に気付かない。

そりゃそうだ。

 

実はこのシチュエーション2回目なのだ。

一度目は駅前の商店街のやよい軒。

 

その時も同様なことを思ったけど、言葉にならず、

ただ目をキラキラさせることしかできなかった。

 

「今年の野球部は強い?」

聞いてみたい。

「甲子園イケそう?」

聞いてみたい。

 

でも、ここで声かけたら変なおじさん。

先輩といえども、彼らが生まれる前に高校生だった先輩など、

彼らは知る由もない。

自分が彼らの先輩と証明できるものなど何もない。

 

いや、校歌が歌えるぞ、何なら生徒歌も歌える。

でも、当たり前だけど、牛丼屋で歌えるわけがない。

 

11人分の牛丼をおごってやるか?

店員にTポイントカードの断りを入れながら、おごってやろうか!

 

などと妄想しながら、牛丼屋を跡にしたのだった。

 

カテゴリ:エッセイ | 23:35 | comments(0) | trackbacks(0)
エルビス〜!!
今、アメリカ人のエルビス君と一緒に仕事をしている。
エルビス君はプレスリーさんにそっくり・・・ではなく、
身長が165cmくらいで、気のいい20代後半のブラックの血が少し混じった青年。
まさかずの担当装置の装置メーカーの人で、もちろん英語をしゃべる。
まさかずはもちろん英語をしゃべれない。
でも、コミュニケーションは「なんとなく英語」と「ぼでぃらんげーじ」で、通じさせていた。
エルビス君が理解しようとしてくれるので、なんとなく通じるのだ。

この前、エルビス君はまさかずの会社の入門証を落としてしまった。
その入門証は、見ず知らずの人がみつけてくれて、
担当のまさかずの手に届けられた。
早速、エルビス君の同じ会社の日本人(Mr.腹グロ)に連絡すると、
すでに守衛さんのところへ行って、紛失届を出してますよ、と教えてくれた。
入門証にはカードキーがついていて、いろんな所に入れてしまうので、
やべ、早く届けを出さないと、って思ったらしい。

Mr.腹グロからエルビス君に
こっちに戻ってくるように言ってもらい、
しばし、エルビス君が戻ってくるのを待つ。

Mr.腹グロが言う。
「まさかずさん、エルビスにガツンと言ってやってくださいよ。
あんな大事なもん落とすな、って。」

・・・むむむ。英語しゃべれないと、知ってるくせに。
さすが、Mr.腹グロ。と心で思いながら、

「当たり前ですよ。ガツンと言いますよ。
ここはアメリカじゃねえんだ。
気の緩んだ仕事をするんじゃねえ。
・・・・言ってやりますよ。」

と言いながら、えっと、英語で訳すと、なんて言うんだろう。今の。
って考えているうちに、エルビスがめちゃめちゃすまなさそうな顔をして、戻ってきた。

エルビス〜!

エルビス〜!!

エルビス〜!!!

とりあえず、笑顔で名前連呼して、からかってみると、
その連呼を遮るようにエルビスは言った。

そーそーりー。
この入門証が入ったケースのボタンが壊れていて、、、、
そーそーりー。
と、めちゃめちゃ謝ってくる。

いい奴やん。エルビス〜。
と思って、思わず出たまさかずの一言は、、、、、、、








・・・・・・・・・・どんまい、エルビス。




えーーーー!と驚きながら、うれしそうなMr.腹グロの顔。



どんまい、オレ。
カテゴリ:エッセイ | 23:31 | comments(0) | trackbacks(0)
おならを我慢している
今日は休日出勤。
うさぎにえさをあげる当番がまわってきたっていう感じ。
なるほど。
小学校のいきもの係はこれのシュミレーションだったのか。

さて、えさやりは出勤初めの朝と出勤終わりの夕方にしないといけないので、
朝のえさやりが終わったら、一日中、デスクでカタカタと資料作りをする。
広いオフィスにぽつねんと1人。
気も抜けるっていうもので、ぷー、とおならをする。

そこで、はたっと気づくのである。

おう、そうだ。
いつもは、ここでおならを我慢しているのだ、と。

私はお腹が弱い。
ゆえに、人より確実におならの回数が多い。
いや、これは正確ではない。
人のおならの回数など、数えたことがないからだ。
っていうか、数えさせてくれないだろう。
野鳥の会や、交通量調査のバイト君みたいにカチカチっと
無表情にマスク姿で数えられたら嫌だろう。

おならの数。

おっと、逆にマスクをしないのか。

今、スカしっぺしましたね。
カチカチ、みたいな。

・・・・もっと嫌だ。

さて、おなら。

無意識に我慢してると、ひどく疲れてくる。
ボディーブローが効いてるボクサーはこんな感じか。
いや、違うだろ。
まあ、とにかくお腹にこたえるのだ。

お腹の中の消しゴムがおならを消してくれればいいのに、とも思う。
実際はお腹の中に炭酸が混ざってるのか、と思うくらい、
お腹がガスガスしてくるのだ。

そう。
ガスガス。

この表現がしっくりくる。

こうなったら、とにかく一度トイレに行ってガス抜きをしないといけない。
文字通りの意味で。

が、行ったところでお腹は、すぐにガスガスしてきやがる。
私の腸液はきっと炭酸なのだ。
そう呪わずにはいられない。


おならってやつの被害を分析すると、音と匂いに分解される。

ぴー、ぶー、ぷぴぶー、すー、・・・・・・・

おならの音にはいろんな種類があるが、これに対しては技がある。

すかしっぺ。

おう、人類はなんという技をあみだしたのだろう。
きっと、猿人の時はこんな大技は開発されていなかっただろう。
という意味では、トリプルアクセルと同じくらいすごいってことだ。
猿人は3回転半もきっと回らない。

それに対して、匂いっていうやつには、人類はまだ対抗策を持ってない。

「賀茂河の水、双六の賽、屁のにほい、是ぞわが心にかなわぬもの」
と平家物語にもある・・・ウソ。

とにかく、匂いはヤバイ。
さっきの屁は、匂いゼロであっても、
次の屁は、匂い付きという可能性も捨てきれない。
これが厄介なところ。
いや、大概は、調子が悪い日とよい日があって、
ダメな日はダメ、良い日は良い日、と決まってる。

そうだ。その通り。

だが、今日は匂いがない日だと安心して、
大技すかしっぺを決めたもの匂うっていう惨事にあったことが、
一度や、二度、っていうか、正直なところもっとある。
33歳。
いろんな修羅場は経験しているのだ。
とみに最近、増えている気がするぞ、その体験。
蛇口が漏れ気味なのか、お尻の水栓ケレップを変えないといけないのか、オレ。

なんて、思って、ぷー、ぷー、していると、
隣の隣の人が10:00頃に休日出勤してきた。

そして、すぐに席を立って、どこかに行ってしまった。


ごめんなさい。
・・・・・・・・・・・・・・・・・ぶー。
カテゴリ:エッセイ | 22:33 | comments(0) | trackbacks(0)
固い甲羅とピーターパン
全米ホテルベッドシェアNo.1 「Serta」サータのエッセイコンテストに応募していた。

結果は落選。

エッセイコンテストにふさわしい内容じゃなかったから仕方がないけど残念。
中盤から後半なんて、「睡眠と私」というテーマからそれまくってるからなあ・・・。

結構長いので、暇な人だけどうぞ。
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カテゴリ:エッセイ | 12:05 | comments(0) | trackbacks(0)
たまご

牛丼屋にたまに行く。
月に1回か、2回か、3回か、4回くらい行く。

そこで、ときどき牛丼にあわせて、玉子も注文するときがある。
玉子を注文すると、
牛丼が運ばれる前に殻入れ用の椀と玉子まぜまぜ用のお皿と玉子が店員より渡される。

そこで、はっ、と気づく。

オレ、玉子割るノンめちゃ苦手やったやん。
玉子かけのおいしさに惹かれて、玉子を注文したものの、
その重大な事実を失念していて、今苦境に立たされるのである。

しかし、ミッションを遂行しなければ、玉子かけ牛丼にありつけない。
殻を割る、この重大な任務を今即座に実行しなければいけない。
迷ってる時間などないのだ。
玉子を注文したのに、玉子を受け取ったのに、
玉子を割らない。
不自然だ。
不自然な行為はなるべく避けたい。
店員が今、ちらりとこちらを見た気がする。
あら、この人、玉子割らないのかしら?
そんな目で見た気がする。
隣の隣の隣の席のサラリーマンは紅生姜を入れる隙に、
こちらを確認している気がする。
あれ、玉子を割らないのか、こいつ。
という目でこちらを見た気がする。

ええ。ええ。
割りますとも。
割りゃいいんでしょ。
みなさんの期待に応えて割り増すとも。
今すぐ、片手で割りますとも。
という勢いで割りたいのだが、
いかんせん、勇気が出ない。

鳴ってない携帯画面などを気にしてみる。
こちらに注意が向いてない隙にトライすればいいのだ。
いやいや、私はいつでも割れるのですよ、
ただ人気者の私はメールの返信で忙しいのですよ、
的なニュアンスでごまかしにかかる。

・・・・

ひっかかった。

しめたものだ。
店員は厨房の方に行き、サラリーマンは牛丼に夢中だ。
今だ。
今しかない。
さあ、割ろう。割るのだ、オレ。

・・・・・。

いやいや、あせりは禁物だ。
慌てるな、オレ。
そこがいけないところだ。
このあせりが失敗を生むのだ。
野球の試合、勝利を焦ったチームが、
どれだけ甲子園の土に涙の結晶を沁み込ませていったことか。
オレは33歳。
そんな焦りなどで、ミスするようなつまらない人間ではない。
ひとまず、深呼吸をして綿密に冷静に作戦を立てるのだ。

ほーふー(音を立てずに小さく深呼吸をする)

玉子を割るというミッションをよく考えてみる。
それは2つの行為に分けることができる。

まず第一に『ひび入れプロセス』。
玉子の殻に少しのひびを入れるプロセスだ。
皿の角などで玉子をコツコツと衝撃を与え、微妙に殻を割る。
この微妙というのが味噌だ。
軽コツコツだと、ひびが入らないし、
強コツコツだと、玉子が割れて、ゲームオーバーだ。
このコツコツ強さ加減が勝敗を分ける。

第二に『割りプロセス』。
先ほどひびを入れた付近から、
玉子の中身全体を皿に落とし込む。
私などの初心者玉子ワラーは両手でしかできないが、
片手でしとめてしまう猛者などもいるときく。
信じられん。
どうなってるのだ、タモリの右手は。
ここで重要なのは玉子を指圧する強さ加減だ。
軽指圧だと、割れないし、
強指圧だと、玉子が大破し、殻が皿中に散乱するという惨事に見舞われる。

まずはひび入れプロセスだ。
軽すぎると、割れず、
強すぎると、ゲームオーバーだ。

・・・

そうだ。
そういうことなのだ。

強すぎる⇒ゲームオーバー
軽すぎる⇒再チャレンジ可能⇒再チャレンジ可能⇒再チャレンジ可能・・・・・

つまり、少し軽めに2コツコツをすればいい。
そうすれば、何回でも挑戦でき、なお且つ、いつかは成功するのだ。
アハハハハ。
アハハハハ。
なんて簡単なことなんだ。
今までの悩みの霧がすぱっと晴れ渡ったような爽快な気分。

じゃあ、日頃より少し軽く2コツコツしてみるぞ。
皿の傾斜と直交するようにストロークする空気の道を品定めする。
プロゴルファが真剣にグリーンの勾配に気を配るように、
これで賞金王が決まるぞ、というパターの直前のような集中力まで高めなければならない。
イメージは石川遼。
今、それが求められている。
決めた。
この角度だ。
そして、強さは軽め。
これが味噌だ。

コツコツ・・・・・。

・・・・・・。

軽すぎた。
やはり、軽めといっても限度があるのだ。
うんうん。
でも、それは想定の範囲内。
私には再チャレンジのチャンスが与えられるのだ。
強すぎで、ゲームオーバーとは違うのだ。
辺りに目をさりげなくやる。
2コツコツは店内に鳴りひびいたが、
店員は厨房の中、サラリーマンは牛丼に夢中だ。
不自然と思われていないはずだ。
大丈夫。
大丈夫。

2回目の試技に移る。
先ほどの失敗が頭をよぎる。
コツコツが軽すぎた・・・。
角度か。
いや、角度ではない。
角度で失敗など、聞いたことがない。
こんなもの適当でいいはずだ。
やはり強さだ。
先ほどより、強く。
だが、強すぎてはいけない。
普段より少し弱く。
それが味噌だ。
なぜなら、強すぎると、ゲームオーバーなのだから。

集中力を高め、玉子を皿の角にあわせ、
先ほどより少し大きく玉子を振りかぶった。

コツコツ・・・・。

店内に響きわたるコツコツ。

割れない・・・。
割れない・・・。

今のは、最高に集中力を高め、最高のストロークで、
最高の2コツコツをやり遂げたのに。

割れない・・・。

その事実にただ呆然とする。
ちらりと、サラリーマンを確認すると、
ああ、なんとこちらをガン見してるではないですか。
2コツコツが2ターン目に入ると、さすがに不自然なのか。
いやいや、固い玉子だこと、オホホ的な表情を浮かべる余裕などもはやない。
能面をかぶったような表情でじっと玉子を見る。
そのじっと見つめていた玉子をそっと置き、
無意味に手を口元にやり、ハーっと息を吹きかける。
かじかんだ手を温めるポーズ。
いつもはすぐに割れるのに、寒いこの天気で、
手がかじかんだせいなのです、という空気を醸し出す。
手がかじかんでいたら、玉子が割れないのか、
ということは気にしない。
店内に入ってから、相当時間が経ってることも気にしない。
ただ、

ハーっ

と息を吹きかける。
息を吹きかけながら、先ほどの試技をかえりみる。
・・・・割れなかった・・・・。
その重大な事実を受け止めながら、解析しなければならない。

最高の2コツコツをした。
強すぎず、弱すぎず、きれいな角度で皿に玉子が当たった。
サラリーマンがこちらを見るほどに、

コツコツ

という強い音がした。
でも、割れなかった。

なぜだ。
一瞬、こんな考えが浮かんだ。

・・・もしや、ゆで玉子?

いやいや、そんなはずがない。

牛丼屋でゆで玉子なんか出るはずがない。
そんな考えは捨ててしまわなければならない。
惑わされてはダメだ。
きっと、きっと、少し、あとほんの少し、
強く玉子をコツコツしないといけないのだ。

サラリーマンがこちらを見ている。
見られていると、もう失敗はできない、というような気持ちになる。
いやいや、神経を集中して、強すぎゲームオーバーに注意だ。
そこは変わらない。
3回目の試技に移る。

店員はまだ厨房の中。
サラリーマンの目は私の手元にある。

先ほどよりほんの少し強めだ。
ほんの少しでいいのだぞ、オレ。
強い気持ちで挑むのだ。
サラリーマンに見られてるからって、焦る必要などないのだぞ。
平常心だ。
平常心。

3回目の試技。
玉子をふりかぶり、
振り子の頂点から腕を落とし込み、皿にコツコツしようとした直前、
これは「ゆでたまご」かもしれない。
そう思ってしまった。

そして、ふりかぶった手を止める間もなく、
そのままその思いを皿にぶつけてしまった。

・・・ぐしゃ。

テーブルに広がる黄色い海。
皿の中に砕け散る殻。
両方にべっとり卵白くん。

はっ。

息を飲むサラリーマン。

・・・・・・・

声も出ないオレ。

とうとう大惨事だ!!
呆然とすることしばし。

しかし、余裕がないことに気づく。
黄色い海はビッグバンのごとく驚くスピードで、広がっている。

「すみませ〜ん」

声がかすれている。
店員がかけつける2m手前で、

「あ”〜」

という声を出し、
引き返して、緑と白の縞模様のダスターを手早くひっつかみ、

「失礼しま〜す」

とビッグバンをミルミルうちに吸いこんでいく。
まるで手品のように。

サラリーマンは息を飲み、残念そうな顔をした後、
おのれの牛丼を一心に食べるか、あらぬ方向を見やっている。

「玉子お取り換えしますね」

とハキハキという店員。

「あ、ハイ」
と下を向くオレ。

げ、お取り換え。
ということは、あの複雑怪奇な恐るべき神経戦の玉子割りを、
もう一度せねばならぬのか、
それも、それも、今度はさらに、さらに、
絶対失敗できないコンディションでそれをしなければならないのか。

サラリーマンの神経はこちらを見ずともこちらにあり、
店員の神経は厨房になりながら、
監視カメラのごとき、老獪さで私を見下ろすのであろう。

その中で玉子を割る。

いや〜!!!!!

どんな恐怖映画よりも恐ろしい想像図が浮かび上がったその瞬間、
店員が戻ってきてこう言った。

「お取り換えの玉子お持ちしました。」

うわ〜、地獄絵図だ〜。
と下を見ると、

皿の中に、すでにま〜るい黄色い顔をお出しになっている玉子さん。

北斗の拳風に言えば、





「玉子はもう割られている」





ぎゃー!!!!!!


顔を上げられぬオレ。

ほっとする店内。

はーっ。

・・・・サラリーマンが軽く息を吐いた。

カテゴリ:エッセイ | 23:43 | comments(2) | trackbacks(0)
サマータイムブルース

やってしまった・・・。
一人〇〇の中でも相当ハードルが高いであろう、この行為を。

そう。
一人カラオケを。

いや、免罪符はある。

のこぎり演奏の練習。
だが、それはそれで、普通の人はのこぎり演奏?
はっ?

ってなもんだから、困る。
何が困るのだ?オレ?

そっか!!
この人、一人でしかカラオケに行けないのね、
⇒友達いないのね、
⇒可哀そう、
と思われるのが、ちょっとアレなのだ。

ふむふむ。
じゃ、どうする?

やっぱ演奏家気取りするしかないのでは?
うんうん、と思い、
降り立ったシダックス四日市久保田クラブ店。
手には姉貴自家製のこぎりケース。
これは、いかにも楽器ですよ、
今、一人でカラオケに行くのですけど、楽器演奏の練習ですよ、
的な雰囲気を醸し出してる風味を出す。

車を降りて3歩・・・。

固まった。。。。

・・・会社の後輩がそこを歩いていた。
しかも、がっつり目が合っている。

私は明らかにカラオケボックスの駐車場に一人で、
オンリー一人で降臨し、その入口に向かっている。

後輩は、その駐車場横の道を彼女と二人で仲よく歩いている。
しばしの沈黙の後、なにげにさりげなく、

「まさかずさ〜ん、何してるんですか?」

がっつり目が合ってるんだから、オーソドックスに向こうはそう聞いてきた。
さすがに、何もなかったことにはできないと思ったのだろう。

しかし、こっちもファストフード店員同様の予定調和の返答があるのだ!

「ちょっと演奏の練習で。」

うんうん。ちゃんと言えた。
言えたよ、おかあさん。

しかし、後輩は追い打ちをかけてくる。
「演奏って、何っすか?」

しまった!
彼にはのこぎりしてるって言ってなかった。
その説明もろもろ面倒やなあ。
関西出身じゃない彼は、のこぎり演奏、たぶん知らないだろうし。

「友達の結婚式があって、、、、ちょっと、、、、」

何だ、俺。
そのヨワヨワの答えは。

と思ったが、そこは察しのいい後輩。
っていうか、もうこれ以上関わらない方が賢明と思ったのだろう。

「そうっすか。じゃ、また月曜日。では、失礼します。」

と肩を並べて歩道を行く後輩28歳と彼女。
別れて、一人カラオケボックスに行く33歳、俺。

そんな夏の終り、土曜昼1時半。
サマータイムブルース。

カテゴリ:エッセイ | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0)
不公平な宇宙
ちょっと前にエッセイで賞をもらったので、
調子に乗って、2回目書いたら、見事に落選したので、こちらに掲載。
個人的には、賞をもらった文章よりこっちの方が好きなんですが。

「不公平な宇宙」

宇宙生活の朝を想像してみる。
ボサボサになった髪の毛を手でかきあげながら、
洗面所に行き、蛇口をひねり、顔を洗う。
窓の外から射し込む朝日が眩しい。
ということはきっと起こらないんだろう。
寝ぐせはきっと重力のおかげだろうし、
蛇口をひねって、水を出すなんておそらくできない。
そもそも宇宙に朝日はあるのだろうか。
朝っていうのは、東から太陽が昇って始まるものだが、
宇宙で生活していると、ずっと太陽は出ているだろうから、
いつが朝かわからなくなる。

ああ、どうするんだろうなあ、、、、、朝。

きっといろんな国の出身の人が宇宙で暮らすだろうから、
自分の国の朝が朝だ!って言うんだろうなあ。
アメリカは世界の警察を自任しているし、
ロシアはそれに対抗し、中国は中華思想で持って主張し、
イスラムは宗教儀式が夜になったらどうするんだ、って言うのだろう。
きっと大変だ。
で、他の国の朝に決まったら、不公平だ!って言うんだろうな。
そう考えると、きっといろんな不公平が宇宙に現れるんじゃないだろうか。

例えば、ロケットに乗って、宇宙観光に行くとしたら、
向こうの窓側には月や太陽、そして地球があるのに、
自分側の窓には暗黒の宇宙しか広がっていないということも起こりそうだ。
向こうの窓側のイケメン男子はぽっかりと浮かぶ地球を水晶玉に見立てて、
横に座っているカノジョに

「あきちゃんの恋愛運を占ってしんぜよう。」

と地球の上に両手をかざしてニセ占い師を演じ、
地球水晶玉に向かって念力を送っているところを
あきちゃんに写真を撮ってもらっているのだ。
それなのに、こっちには地球もなければあきちゃんもいない。

ああ、なんて不公平なんだろう。

例えば、セレブは新幹線ロケットで行くけど、
貧乏学生は青春18ロケットでしか行けない。
ああ、もう5日も鈍行ロケットに乗ってるのに、
地球があんなにおっきく見えてうんざりだよ、
っていうことも起こりそうだ。

でも、一番不公平だと思うのは、
ウン百年後に本当に宇宙で生活できる人がいるのに、
自分はこんなちっぽけな想像しかできないということなのだ。
カテゴリ:エッセイ | 18:27 | comments(4) | trackbacks(0)
言いまつがい
大阪で一緒にのこぎりを弾いているメンバーというのは、
老若男女20代〜50代と結構バラバラ。
もちろん、平日は仕事をしているっていう人が多い。

その中に、20代でちょっと髪の毛を茶色にメッシュにしてる女の子がいる。
フリーターをしているというので、
ちょっと待って。当ててみるわ〜。
服屋さん?そうやろ?
いっつもオシャレさんな服着てるもん。
な、そやろ?

みたいな感じでいうと、

違う。違う。
喫茶店やで。

と答えられた。

いやいや、当てられんの悔しくて、
違う仕事してるって言ってるんちゃうん?
ホンマは服屋さんやのに〜。ホンマにホンマに喫茶店?

なんでウソつかなあかんの。
ホンマやって。

アハハハハハハハハハハハハハハハハハハ。

と和やかムード。
ここまでは、これで良かったのだ。
しかし、ここから一つの言い間違いで窮地に陥ってしまった。

茶色い髪の毛でバイトしてもいいのか、と少し気になったので、
「大丈夫、その髪で?」って聞こうとしたのだ。

ところが、私の口からこぼれたその言葉は、



「大丈夫、、、、、、、そので?」



NO!!!!!!!!!!!!!!
違うよ。それ、違うよ。(外国人風)
言った瞬間、そう思ったが、時すでに遅し。

それ、どういうこと!!!?

と、詰問される。
いや、違うねん。違うねん。
顔と髪を言い間違えて、、、、、と、しどろもどろになりながら弁解するも、

ホンマにどういうこと?
ホンマのこと言って!!とさらに激しく詰め寄られる。

違う。
だから、ホンマに顔と髪を間違えただけやねんって。
ホンマにごめん。

と何度も謝るが、なかなか認めてくれない。
都合の悪いことに、本当に髪の毛が茶色いことを心配したので、
結構、真剣に心配そうな顔と声で大丈夫?なんて言ってしまっていたのだ。


ホンマに思ってること言ってくれたらええねんで!
とさらに詰め寄られると、焦ったわたくしは、

男は浮気した時も、浮気したって言ったらアカンって言うやん。

と言う。。

うん?

ぐあああああ、、、、意味、真逆じゃん!!

それ、どういう意味!!!!!!
彼女は笑いながらも、目は怒っている。

違うねん。違うねん。そういう意味じゃなくって。
ちょっと慌ててて、、いや、ホンマごめん。

と、こんな感じで何度謝ったことか。

そして、その後、3日連続でごめんなさいメールをする。

・・・返事は来ない。

やっぱ、怒ってる、、、よね?
カテゴリ:エッセイ | 21:45 | comments(0) | trackbacks(0)
アメリカ直輸入でゲットだぜ、じい
とうとうゲットしました!!

苦節、何年か!!
待ちに待ったこの楽器。
そう、それはMUSICAL SAW。
ミュージカルソウ。
みゅーじかるそう。
ええ、意味もなく3回書きましたよ。
ま、単なるでっかいのこぎりって、だけなんですけどね。

しかし、私にとっては、ただののこぎりではない!!
大興奮です。

で、どんなやつかというと、こんなやつですよ。
じゃじゃーん。








ね、かっちょいいでしょ。
長さ66cmのかわいいやつですよ。
(比較のために一応携帯を置いてみた)

さあ、じゃあ弾く方はどうするの?って、心配なみなさん、
ええ、そんな心配には及びませんことよ。
準備万端ですよ、ぬかりはなくってよ、じい、ってなもんですよ。
普通、のこぎりで音を出すには叩く、ひく、と2つの方法があって、
それぞれ、木琴の叩く奴(マレット)か、バイオリンの弓なんかを
使うんだけど、わたしゃあ、そんなもん持ってない!!
ええ、でも、心配なくってよ、じい。
私はこれをダイエーで買って、準備しておいたのだ〜!!







チュッパチャップス!!
しかも、コーラ味だ。どうだ。まいったか。この野郎。
さあ、かかってこい!のこぎりよ。
私の手にかかって、音を鳴らすがいいさ。
(ハイヒールでふみつけてるイメージ)
さあ、のこぎりを股の間で挟み込み、
左手でうにょうにょっと曲げ、のこぎりをS字カーブにし、
右手にはチュッパチャップスコーラ味。
どくん。どくん。
心臓が高鳴る。
さあ、鳴らすぞ。たたくぞ。

緊張の一瞬!!!!!







ポヨ〜ン!!
鳴ったよ、かあさん。そして、なっちゃん。
いい音が鳴って、なっちゃんも、ええ顔になったやん。

叩くと、ポヨ〜ン!!というかわいい音が鳴る。
いやあ、楽しいな。楽しいな。ッハイ。
ということで、叩くのだが、うむ、左手が相当疲れる!!
ま、これから練習だな。練習。
いやあ、31歳無職にはちょうどいい時間潰しができそうですよ。
ええ、時間潰してる場合じゃないってことは、わかってますけど、
全然、心配なくってよ、じい。

ほな、サイババ!!

ちなみに、このアメリカのサイトのネット通販で買いました。
MUSICALSAW.COM
カテゴリ:エッセイ | 19:17 | comments(2) | trackbacks(0)
通過儀礼
環境が変わると、う○こが出にくい性質だ。
旅行に行っても一泊や二泊ならまず出ない。
海外旅行だと最初は出ないが、途中から出だし、
調子いいなと思ってるうちに現地の何かにあたり、
下痢るというのもパターンだ。

入院のときも同様。

最初は出ない。
2、3日出ない。
病院側から下剤を渡され、それを飲む。
下痢る。

見事だ。

ええ、今回もでしたよ。
今日、やっと通常バージョンに戻った。

がんばれ、オレ。
がんばれ、おなか。
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